遂に。

遂に戦線は崩壊した。

というよりは、「崩壊の確信」が早まった。

私はこの前線を守ろうと思う。
何が何でも守ろうと思う。

しかし、この事態を招いた指揮官はのうのうと今更書けるようになった命令書を発布して、仕事をした気になっている。

前線では、誰が敵か誰が味方か、分からず疑心暗鬼になっている。

私は指揮官を許さない。

おそらくこれからも許すことはないだろう。

とある戦場の話。

とある戦場でのお話。

司令官と前線ではいつもいさかいが絶えません。

前線では「兵站」を整えろと、叫んでいます。
司令官は「もう少し待て」と「まかせろ」を繰り返しています。

前線は信じました。
司令官が兵站の準備をしているはずだと。

銃弾が飛び交う前線では、各人が120%の力で戦い続けています。

とある日、いつまでたっても兵站が整わないことを疑問に思った下士官が
司令本部に問い合わせました。

またも「準備中だ」の返答のみ。

下士官はしびれを切らし、司令本部に乗り込みました。

そこでは司令官が、兵站の準備を行う命令書の書き方がわからず右往左往していました。

司令官が紙の書き方一つで右往左往している間に、前線では下士官が撃たれています。

……戦場での司令官の死亡要因の中に「下士官から撃たれた」というのがあるのをご存知?

下士官は決意しました。

結末はまだ出てません。